思垢メモ
経験したこと、感じたこと





【映画/すずめの戸締まり】ネタバレ感想 : 芹澤くんが聖人


この記事を書いた人
代替テキスト
Kくん

好奇心旺盛アラサー.本の虫.エンジニア
ツイッターもやっているで良ければフォローお願いします


はじめに

君の名は。』『天気の子』の監督でもある新海誠さんが監督の作品で、”集大成にして最高傑作”とCMを打たれていた『すずめの戸締まり』。気になって見てきた感想をざっくばらんに書いていきます。



冒頭の感想

最初の最初、息切れしながら歩く女性のシーンから始まります。ここが音声のみでなかなか女性が登場しないので「性行為しているシーンだったらどうしよう」という余計なお世話な心配をしながら見ていました。

そしてストーリーが進み、主人公の「すずめ」は近くの廃墟にあるドアを発見し、往復するシーン。視聴者からすると「ドア?」と戸惑っているのにすずめは気にせず入ったり出たりするので、「こんな得体の知れないドアをよくもまぁ気楽に往復できるなぁ」と感情移入できず...。

が、後続のシーンにて黒い雲(ミミズ)がもくもくと拡張しながら空に繰り出される描写は圧巻で、「これは劇場で見た甲斐があるな~」と興奮しました。

中盤の感想

すずめの母親の形見である椅子にソウタが乗り移ってしまったり、猫(だいじん)がしゃべったりとハチャメチャな展開。
それに対してすずめは『どうなっちゃうの~』と少女漫画のような反応を見せます。君の名はっぽい...。

そこからすずめは愛媛~兵庫と移動しながら現地の女性に助けられますが、そこで出会う女性達が常識人で「あんたは大事なことをしていそう」「親御さんにちゃんと連絡しいや」とすずめをサポートするあったかさにはほっこりしました。

そして東京で出会うのがそうたの友人、芹澤。そうたの心配をしてわざわざ車を出してすずめをフォローする聖人っぷりと、車の中でかけるBGMの渋さが最高で一番好きなキャラでした。

ルージュの伝言

ルージュの伝言

終盤/全体の感想

車で移動中にあった育ての親であるたまきさんと主人公すずめのドロドロの言い合いに心が締め付けられますが、お互いがそれを反省して自転車の後ろからすずめが「ごめんねたまきさん」と謝るシーンで感動。

ラストは幼いすずめを将来のすずめが抱きしめ、諭すシーンがクライマックス。親を亡くした幼子の叫びという、普遍的な辛さに涙腺が刺激されました。

全体を通して、ストーリーはよく分からないし地震を止めるために誰にも感謝されずに暗躍しているという設定に入り込めませんでしたが、画面のキレイさや芹澤発信の笑いや感動が印象的で満足。やっぱり新海誠作品は信頼できます。

終わりに

君の名は と比べるとハマりませんでしたが、相変わらず映像はキレイなので見てよかったと思います。
海外の人がこれを見ると、日本の色んな地理が分かっていい宣伝になりそうだな~とも感じました。