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【ブロックチェーン】NFTのCryptoPunkが数千万円以上で売買されている件に思うこと


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Kくん

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はじめに

先日、アメリカの決済処理大手であるVisa社がNFTベースのデジタルアバターを49.50イーサリアム(当時のレートで約1700万円)で購入したと話題になりました。このアバターは「最古のNFTプロジェクトの10,000体の中の1つ」として価値がある模様。

NFTでは「分散型台帳には過去のトランザクションがすべて保持される」という性質と「特定のトランザクションはインプットとアウトプットが同一という制約がある」という性質によって、現在そのアバターを誰が所有しているのかが書き換え不可能な形で分かります。

近頃は、このようにデジタルアートがSNSを中心に熱心に売買されていますが、その盛り上がりについて思っていることを記録がてらに残しておきます。

現段階での感覚 : 何がおもしろいのかピンときていない

ちょうど半年前にもツイートしていましたが


それは今も同じ感覚。法律で"NFTで自分が保持していると証明できない画像は端末にダウンロードをしたりスクリーンショットしては行けない"という世界線ならまだしも、ダウンロードし放題の現状においてデジタル作品の所有を誇示できて何が嬉しいのかが分かっていません。

一方でデジタル的に何かの所有を明らかにできるという点に価値があるのは分かっていて、例えば先日Google社が認定しているIT系資格を取得すると以下のリンクが発行されました。このkeyという部分に一意の値が入っているのでそのリンクをブラウザで開くと

https://www.credential.net/f0692c99-1bc9-4681-8e8d-...?key=XXX

以下のような画面が出てきます。
f:id:mtiit:20210926095429p:plain

これは個人的にはありがたく、例えば今までは履歴書に「資格取得」していることを性善説で記載していましたが、これがあるので一瞬で検証可能な形でそれを証明できます。

なので、上の例のように中央集権型であるかNFTのように分散型であるかは置いておいて「自分が何かを所有していることを検証可能な形で提示できる」という部分に価値があることは分かります。

でも、どこの誰が作ったのか分からないようなデジタル画像の所有を数千万円払ってアピールすることに何の価値があるのかは分からない。むしろ、VISA社は自社のブランドのロゴやキャラクターをアバターにして売りに出した方がよっぽどイケているような...。

f:id:mtiit:20210926100403p:plain
VISAが購入したデジタルアート

上の画像、私なら100円でも要らないです...。

終わりに

NFTという概念に関してはおもしろいとは思いますが、やっぱりデジタルアートは誰でもダウンロードできますからね。
それこそ画質をいじれば一瞬で別の画像情報になる以上、そこを所有していると言い張ることに何の意味があるのか...と思っています。

というわけで、直感的にはこのVISA社が「CryptoPunk 7610」を高額で購入した、というニュースはバブルのように思えますが、私の感覚は正しいのか?は1年後にでも答え合わせしようと思います。