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【科学で解き明かす禁断の世界/感想】そんなこと考えたこともなかったの連発


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Kくん

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はじめに

最近はユーチューブなどにもコンテンツを投入している『ナショナルジオグラフィック』にウェブサイトがあり、その中での人気のある話題が書籍化された同書。

不気味で敬遠されがちな事象を科学的なアプローチで解き明かす・・という売り文句に引かれて読んでみましたが、おもしろかったので気になった話題を一つピックアップして感想付きで紹介します。

腐乱死体・・

冒頭に紹介されるのが腐っていく死体の話。
よく「死体を放置すると細菌が作るガスで膨れ上がる」という話はサイエンスとして聞いていましたが、そこが深掘りされています。

このあたりの要点は以下。

  • 人間は生きている間は免疫系が微生物と戦って分解を防いでいる
  • しかし人間が死亡すると免疫系が動かなくなるので微生物が身体を分解する(=腐敗)
  • 微生物は増殖しながら臓器を分解していく
  • 科学捜査では微生物による死体の分解状況が手がかりとして利用される

この話を紹介するにあたって「人が死ぬと四分以内に体内の微生物は世紀末を迎えたようなパーティを開始する」という前置きが、クレイジーすぎてクスッときました。

全体の感想

他にもおもしろい問いが多々有り、日常とはかけ離れた突飛な話題に読んでいて刺激的でした。

例えばもう一つネタを紹介すると「最も自分と同じ種族を殺す哺乳類は?」という小話。
直感的には「よく戦争している人間では?」なんて思いがちですが、実際は1000以上いる哺乳類の中では30位くらいで堂々の1位は「ミーアキャット」と呼ばれるマングース科の動物。仲間殺しをする理由としては、集団を支配するメスが序列の低いメスの子供を口減らしとして殺すからだとか。

こんな感じで「食用ウジ虫」「頭部交換の手術」などなど、普段考えたこともないような話題が科学的に切り込まれているので、理系の方であればおもしろいと思いました。