SNSトレンドをジャックしたM1グランプリや芸能人格付けチェック
元日放送のテレビ朝日「芸能人格付けチェック!2019お正月スペシャル」は、午後6時から3時間の平均視聴率が21・2%だったそうです。大晦日のNHK「紅白歌合戦」も第2部(37・3%)、同第1部(34・7%)とのこと。
特にM-1グランプリと芸能人格付けは視聴者の中に若者が多いからか、SNSのトレンドを大賑わせしていました。
この「お祭り感」は、いつでも見ることができるNetflixやYoutubeの動画ではなかなか作れないと思います。
制約が強みになることもある
それで思うことは 弱点に見えがちな『制約』も見方を変えれば『武器』になることもある という点です。
テレビの弱点である見逃したら見れない点も裏を返せば、コンテンツを時間的制約の中で一気に視聴者に届けることができます。
もちろん、トレンドジャックするような番組はコンテンツとしても素晴らしいんですけどね。
似た例として映画館での映画鑑賞だって、見ながらスマホをいじれない&つまんなければ一時停止してお昼寝 ができない弱点も、いつもスマホをにぎりしめしている人からすれば映画に没入するための施策として嬉しい制約だったり。
先日、サウンドオブミュージックという半世紀も前の作品を映画館で観ましたが、あの感動はベッドに寝転がりながらスマホで見ていても得られなかったように思います。
制約だからしょうがないよねという納得感
じゃあNetflixが1日限定で動画公開!とかをすればいいの?と考えるとそれはそれでイマイチな気もします。
テレビ番組は電波塔から電波が垂れ流され、テレビはそれを受信して映すだけ、こういう構造だからこそ『見逃すとみれないのは仕方がないよね』と皆に受け入れられていることが大事な気がします。しょうがないよね、という納得感。
24時間テレビもそうですが、一点突破でコンテンツをその日に届けきるからこそ、視聴者が没入して伝わる何かはあると思います。
色々批判されてますが、二十四時間テレビ関係者各位お疲れ様でした。何はともあれ、誰もが弱者の視点を持つことは大事だと思います。 pic.twitter.com/2FVANJExHL
— 思垢くん (@everyday0utput) August 26, 2019
格付け番組でゲラゲラしながら、そんなことを考えていました。テレビの持つパワー恐るべし。