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【ホーチミン旅】見返りを期待しない感謝


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Kくん

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見返りを期待したチップと見返りを期待しないチップ

Xin Chao(シンチャオ)。今回もベトナム旅での話です。


いきなりですが、チップって二種類ありますよね。いや、チップはチップなんですけど私が勝手に分類しました。

例えば、アメリカなどではホテルの清掃に感謝を示すべく枕元に少額(1ドル~)のチップを置くことがマナーだったりします。
別に百円単位の話なので、「チップがなかったら清掃しないもんね😡」みたいな人はいないと思うのですが、そのチップによって例えば部屋を心なしかより綺麗にしてくれるかもしれません。

少し毛色が違いますが、タクシーの配車アプリ等ではドライバーと乗客は相互評価することで信頼性を担保しています。
この乗客は態度が悪い、と評価されると次からドライバーがなかなか捕まらなかったりするのを恐れて乗客は紳士的に振舞います。逆もしかり。よくできています。

上の二つの例は、打算的な行動として捉えることもできます。金額の支払いや振る舞いの丁寧さが、直接的に自分の利益になっています。部屋を綺麗にして欲しいし、ドライバーから優良客として見て欲しい。


ところが、例えばホテルをチェックアウトする日に枕元に置くチップは「見返りを期待したチップ」ではないですよね。
別にその部屋をぐちゃぐちゃにされようが知ったこっちゃない。ここで置くチップは純粋な感謝を伝える「見返りを期待しないチップ」と言えそうです。

見返りを求めない感謝伝達

ベトナムホーチミンを旅していると、ローカル地方の屋台のお母さんや、一生懸命マッサージしてくれたお姉さんや、ホテルのスタッフのお兄さんお姉さんに値段以上のサービスを受けて大感謝することが多々ありました。

それこそ屋台のお母さんに「美味しかったのでお釣りはいらないです」と伝えても何も見返りは期待できないですよね。忙しいお母さんはそんなこと次の日には忘れてますし、渡した自分もそんなことすぐに忘れちゃいます。

ただ、そういうチップこそ心の豊かさにつながるよな、と再実感した旅でした。

これは、別にお金を渡すという行為に限定せずとも、「美味しかったです」と伝える一手間にも通じると思います。心のチップ。


今回泊まったホテルのチェックアウトの日、おそらく今後二度と会わないであろうスタッフに「このホテルで本当に良かったです」と本心で感謝を伝えました。


そんなこんなで無事に帰国し、メールをチェックしているとホテルからメールが来ていました。
あっ、確かにチェックインの時に連絡先を書かされた。

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(訳)私たちのホテルで楽しい時間を過ごしたと聞いてうれしく思いました。無事に家に到着したことを願っています。

別にこんな一文を添えてメールを送ってもどうなるわけでもないけど、それでも添えてくる気遣い。心がポッと暖かくなりました。もちろん、ファンを増やすという点では打算的なんでしょうが、さすがに残りの人生であのホテルに泊まることあるかなぁ…


見返りを抜きにして感謝を伝えるマインドは、職場でもプライベートでも人生を豊かにするスパイスと思っているので、引き続き大事にしていく所存です。

人間気を抜くと打算的にばかり動きがちですもんね。気を付けねば。


以上、4000キロ離れて二度と会わないであろう人達と、感謝の応酬をした話でした。これもまたいい思い出です。