思垢メモ
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【決断力】WBC台湾戦に見た鳥谷選手の盗塁忘れられない


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思垢くん

好奇心旺盛アラサー.
経歴 : 1992~ 関西で本の虫, 2016~ 関東でエンジニア, 2023~ 育児
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はじめに

ここ最近、鳥谷選手の去就が注目を集めています。

球団から引退勧告を受けた阪神鳥谷敬内野手(38)が、巨人戦(甲子園)の試合前に、今季限りで退団することを明らかにした。現役続行の意志が強く、今後は移籍先を探す見通しだ。

同じく私も鳥谷選手が気になっているんですが、それは彼のシュッとした身なりでも、走攻守揃った選手である点でもなく、WBC台湾戦の例のシーンにあります。

緊迫したあの盗塁

場面は9回表2アウト、日本の攻撃。点数は2-3で台湾リード。
一塁には鳥谷選手がいて、バッターボックスには井端選手。ここで井端がアウトになればゲームセットとなり、日本はWBCに敗退。

そんな中、なんと鳥谷が盗塁を決めます。判定は間一髪のセーフ。

ランナーがスタートしている、鳥谷がスタートしているーー!

という実況アナウンサーの絶叫もまさにその通りで「スタートしている」と叫ぶくらいにヒヤヒヤした盗塁でした。
動画も色々と転がっているので改めて見直したい方は調べてみてください。

あの盗塁の凄さ

一発逆転のチャンスではありましたが、仮にあそこで井端が三振に倒れたところで誰も井端を責めないと思います。あ~、惜しかったね、僅差のいい試合だったね、ちゃんちゃん で終わり。野球というのは3回に1回ヒットを打てば褒められる商売なので、もちろん井端が打てばヒーローですが、そこは時の運で誰しもアウトになることもあります。

ところがどっこい、あの場面で鳥谷が盗塁死しようものなら『世紀の判断ミス』としてネットは大荒れになっていたと思います。こんな後味の悪い負け方があるか、お前は一体何を考えているのだ、と。

結局は鳥谷が盗塁を成功させ、井端はタイムリーヒットを放ち、同点に追いつきます。もし盗塁していなければ鳥谷が本塁へ帰ってくることはなかったので、盗塁したからこその同点弾。本当に 事実は小説より奇なり、な展開でした。

人間誰しも打算的

打算的:物事をするに当たって、何よりもまず自分の損得を考える態度をとるさま。

成功率が30%で、成功すれば10褒められ、失敗すれば2怒られるのであれば期待値を計算すれば
0.3\times5-0.7\times2>0
挑戦する行動は割に合います。
他人から「30%の確率なのによくチャレンジしたね!」と言われても、本人からすれば打算的に動いた結果だったりすることもあったり。

が、今回の鳥谷の盗塁は成功率が80%としても、成功すれば5褒められ、失敗すれば100怒られる。ただし、チームとして見ると盗塁は喉から手が出るほど欲しい場面。そんな中、鳥谷はチームの勝率を上げるために鳥谷選手は盗塁を決断しました。これはなかなかできることではないよな~と自分に置き換えても思います。

終わりに

当時を振り返ったインタビューでは

腹を括って行こう、と思った

と語った鳥谷選手。つくづく感激したシーンでした。