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【論語と算盤/渋沢栄一】名著と聞いて読んだ感想メモ


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はじめに

2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公でもあり、新1万円札の顔に決定している渋沢栄一(澁澤榮一)。
ちょうど今から100年前(1840年~1931年)に活躍した実業家&財界の指導者ですが、彼の言葉を本にした「論語と算盤」がおもしろいと周りから聞いていました。

というわけで、同書を読んだログを残します。

メモを取った箇所

冒頭、著書による「渋沢栄一評」があり

国の基礎は大久保、伊藤、井上馨*1という政府メンバーが作り、実業界の基礎は渋沢栄一が造った

とのコメントしています。確かに前者の大久保利通などは歴史の教科書で習いますが、渋沢栄一って習ってこなかったよな・・と思いました。井上さんも恥ずかしながら知りませんでしたが...

また、同書では「極楽も地獄も気に留めない。現在において、正しいことを行ったならば人として立派なのだ」と言ったような現代人の感覚で語られている点がありがたく、特に仕事論として述べられていた

  • 与えられた仕事に全力でやれない者に立身出世はない
  • 仕事に趣味を持つと「こうしたい」「ああしたい」がでてくる

の二点は心に残りました。

あとは
徳川家康は世間との付き合い方がうまいために成功した
・”資産札 唐様で書く 三代目”というように商売に学問は不要という言葉があるがそんなことはない
・人にはどうしようもない逆境があるがそれを諦めて受けれる覚悟も必要
・自分を愛すのと同じくらい社会も愛する
西郷隆盛は飾り気のない人物だった
・人の下で使われるのは馬鹿らしいと考える人もいるがそれは間違い
といったあたりも印象に残りました。

感想

もともと本書が「「論語で人格を磨くこと」 と 「お金儲けをすること」 の両立が大切」というメッセージ性があることは知っていました。

当時は武士は食わねど高楊枝・・のように「人格は磨いているけどお金がない」という状態でしが、「いやいや社会が豊かにならないとダメだよね」と実践して動いた渋沢栄一

個人的にはそのロジックには感心するところが多々あり、改めて立派な人物だったことがよく分かりました。

あとは「論語ではこういっている」という論語押しが個人的には気になり、せっかくなので論語自体を読んでみようかな?とも思いました。

終わりに

この手の名著を読むのはハズレがなくていいですね。
内容は誰にでも刺さる箇所がある程度には学びも多いので、特に学生さんや若手社会人にオススメです。

*1:井上 馨(いのうえ かおる): 明治・大正期の日本の政治家