思垢メモ
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【読んで良かった完結している漫画5選】全ておススメ(定期的に最新化)


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思垢くん

好奇心旺盛アラサー.
経歴 : 1992~ 関西で本の虫, 2016~ 関東でエンジニア, 2023~ 育児
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アラサー男性が書いているので、同性同年代の人であればより参考になるかと思います。
徐々に記事を足して10選にする予定。ちなみに順位は強いて言うならで特に意味はないです。

1位 ピークが最終巻

SLAM DUNK -全三十一巻

神奈川県立湘北高校に入学した赤い髪の不良少年・桜木花道は、188㎝の長身と抜群の身体能力を見そめられ、バスケットボール部主将・赤木剛憲の妹である晴子にバスケット部への入部を薦められる。晴子に一目惚れした花道は、バスケットボールの全くの初心者であるにもかかわらず、彼女目当てに入部。その後、地道な練習や試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能の芽を急速に開花させる。

ヒロインの晴子に「バスケットはお好きですか?」と問われ、嘘で答えた「大好きです」がいつしか真実に変わっている、少年ジャンプ黄金期を支えたバスケ漫画です。

スラムダンクはよく『絶頂のまま連載修了した稀有な漫画』として語られますが、本当にその通りで、最終戦の「湘北VS山王戦」のラストシーンの前振りが1巻~30巻と言っても過言ではないくらいに終わらせ方がすごい。

湘北のメンバーはもちろんのこと、他チームの選手にまで愛着が沸いてしまうのは彼らの内面にまで描写を当てているからだと思います。

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ここからがクライマックス

読後感 ★★★★★ 初めて読み切った感動がこれからの人がうらやましい
読みやすさ ★★★☆☆ バスケに詳しくなくても楽しめます
何かを学べる ★★☆☆☆ 学ぼうと思えばいくらでも味わえますが
万人受け ★★★☆☆ 最初は絵が汚いですが後半からは綺麗
一言 ラスト、セリフが消える演出は痺れる

2位 死生観を揺さぶられた

火の鳥(未来編)-全一巻

西暦3404年。人類は超巨大コンピュータに自らの支配を委ねていたが、コンピュータ同士で争いが起き、人類が滅亡してしまう。そして、生き残ったのはシェルターに居た主人公の山之辺マサト。彼は火の鳥より、永遠の命を授かる。

あらすじだけ読んでも気が遠くなるような話ですが、SFとして見事な完成度で手塚先生が賞賛される理由がこの一冊だけでも分かります。

自分だけが死ねない体になり悶えながら生き続ける様は『できるだけ長生きしてできれば死にたくない』という素朴な思いが揺さぶられます。物語としてもよくできていて何度か読み返していますが、ストーリーに夢中になりながらも最後はため息をついてしまうそんな作品です。

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たまに教養力が試される

読後感 ★☆☆☆☆ 人によってはナーバスになるかも
読みやすさ ★★☆☆☆ 知識があるとより楽しめる作品
何かを学べる ★★★★★ 深く深く考えさせられます
万人受け ★★☆☆☆ ハマらない人には全くハマらない気も
一言 この作品をあの時代に書けるのすごい...

3位 不朽の青春漫画

タッチ - 全二十六巻

上杉達也上杉和也は双生児。スポーツにも勉強にも真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そして互いが互いを異性として意識し始める。
「甲子園に連れて行って」という南の夢を叶えるため、1年生でありながら野球部のエースとして活躍する和也だったが、地区予選決勝に向かう途中に交通事故死する。
そして達也は和也の「南の夢を叶える」という夢を継ぐために野球部に入る。

名作です。当時はただのスケベ野球漫画と思ってましたが。

個人的に恋愛ものは苦手ですが、この作品がおもしろいのは主人公の達也とその周りの人たちの心の変化が描かれているところにあります。

上のあらすじにあるように「何事もいいかげん」と括ることが多いですが、表面上では何も考えていないように見えても中身は思いやりや苦悩がある達也には感情移入してしまいます。

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分かる人には分かる名シーン

ストーリーも野球漫画として読めば熱くなれますし、ところどころ泣けます。

読後感 ★★★★☆ 爽やかかつ綺麗な終わり方
読みやすさ ★★★★☆ 難しい話もなく読みやすい
何かを学べる ★★★☆☆ チームメイキングと女心
万人受け ★★★★☆ これぞ名作
一言 最後になって西村が好きでした

4位 たった五巻でこの熱量

ピンポン - 全五巻

『ピンポン』(英文表記: PingPong)は、日本の漫画家松本大洋によるスポーツ漫画。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館刊)1996年第14号より連載が開始、1997年第29号の第55話を以て完結した。神奈川県藤沢市を舞台に、卓球に魅了された5人の高校生によるスポーツアクションや才能を巡る青春が描かれている。

全体として見れば「主人公である”ペコ”の返り咲き」ストーリーなんですが、脇を固める登場人物もそれぞれに魅力たっぷり。
才能を持つもどこか冷めた友人”スマイル”、圧倒的強者の”ドラゴン”、努力家”アクマ”、孤独なプレイヤー”チャイナ”、おそらく読み終わった後に『誰に感情移入したか?』を問えば皆それぞれに答えがある作品です。

登場人物のセリフ回しも、独特でクセになります。あと、名言が多い。

アクマはスマイルに負けた際、感情的になり 自分はお前の1000倍努力したぞ と声を荒げますが

それはアクマに卓球の才能がないからだよ。単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐ事じゃない。

とスマイルは一蹴するシーン、個人的に好きです。

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スマイル(月本)

絵が独特ですが、ドラゴンとペコの戦いなどはその崩壊した作画がむしろグッときました。

読後感 ★★★★☆ それぞれの人生がまたいい
読みやすさ ★★★★☆ 勢いで読み切れる
何かを学べる ★★★★☆ 才能と努力について考えさせられます
万人受け ★☆☆☆☆ 絵やセリフ回しに拒絶する人はいそう
一言 名言が多すぎます

5位 大人こそ楽しめる少年漫画

魔人探偵脳噛ネウロ - 全二十三巻

少年ジャンプにて連載されていた作品で、筆者は暗殺教室と同じ方です。
興行的には暗殺教室の方が成功したのかもしれませんが、個人的にはこちらの方が大人に刺さると思います。

謎を食糧とする魔人ネウロは魔界の「謎」を喰らい尽くしてしまい、自らの空腹を満たせる「究極の謎」を求め、人間界へと赴く。
人間界へと降り立ったネウロは、女子高生桂木弥子を自らの協力者として探偵を演じることを強要し、弥子は嫌々ながらもそれを引き受ける。

ネウロと共に行動していき、多くの事件に触れていくうちに次第に「謎」に満ちた奇妙な日常に慣れ、数多くの犯罪者と接していく中で、弥子の中に犯人の心理の奥底にある想いを理解しようとする感覚が芽生えていく。

少年漫画らしくドラえもんの道具のようなアイテムで解決!みたいな展開はあるにしろ、テーマとしては一貫して「人間弥子と魔人ネウロの心の成長」が描かれています。

あと、たまに真理を突いたモノの見方がでてきて勉強になります...

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少年漫画らしからぬ描写

読後感 ★★☆☆☆ 無難な終わり方だがアリ
読みやすさ ★★★★☆ ギャグ要素も多くてページをめくるのが楽しい
何かを学べる ★★★★☆ 魔人から見た人類の側面はハッとすることが多々あり
万人受け ★★★☆☆ バトル要素もあるので幅広い人が楽しめそう
一言 HAL編は泣けます

終わりに

まだ続いているもので言えば、ワンピース、宇宙兄弟、一日外出ハンチョウも好き。