はじめに
エヴァンゲリオンは大学生の頃にアニメを一気見して最終回でポカーンとし、そこからはすっかり忘れて2021年。
順番としては「アニメ版→旧劇場版→新劇場版」らしいんですが、「新劇場版だけ追っても楽しめる」という巷の声を信じて序破Qを見た上で、先日シン・エヴァを見てきました。
鬼滅の刃と同じく、エヴァブームに乗るために新劇場版をちょこちょこ見ています
— 思垢くん@はてなブロガー (@everyday0utput) March 16, 2021
今回は新劇場版を一気見(アニメの見直しや旧劇場版はスルー)でどこまで楽しめたのかを正直に書いてみます。
序・破・Q
まずは準備運動としてそれぞれを見ました。
ちなみにこのネーミングはもともと「能楽の構成形式にて全曲を序・破・急の三部分に分ける用語」から来ていたんですね。Qは急をモジッていて、シン・エヴァが「EVANGELION:3.0+1.0」と書かれているのも3(序破Q)+1(今作)というわけ。
さて、まずは序ですが、やっぱりエヴァはおもしろい。物語はヤシマ作戦を描くところが山場ですが、チームでバチバチと電力系統を切り替えていくあたりが私の仕事に通じるところもあり感激しながら見ていました。
続いて破、こちらもすごい。最後に「翼をください」を裏で流しながら起きるドタバタ劇、何がなんだか分からないのに気づいたら泣いていました。
そしてQですがこちらは難しすぎる。単体で見ると序破と比べると訳が分からないですが14年後の世界ということで最終作につなげる前走と思えば我慢できる。
というわけで「時は満ちた」と映画館に駆け込みました。もちろんせっかくなのでIMAXです。
シン・エヴァンゲリオン
まず驚いたのは前半の第三村パートのまったり感。一体これは何を見ているのだろう...と思う程度にまったりしていますが、そこで失意のドン底状態のシンジはミサトさんの話やレイの死を受けてか立ち直ります。
シンジがヴンダーに乗るといよいよアニメーションの暴力パート。
ネルフとヴィレの戦いですが、戦闘艦同士の戦いやエヴァ同士の戦いが圧巻。目が情報を処理しきれずに脳みそがパンクしそうになるほどの作画に息をのみました。
そして特に泣けたのはミサトさん。最後の「ごめんね、母さんこしれしかできなかった」と呟きながら人類の為に命をかけた行動をするシーンにはなんとも言えない儚さと感動がありました。
最後はシンジがわちゃわちゃとしてレイやアスカ、カヲルを現実世界に送り込むあたりは「ど、どういうこと?」と混乱しましたが、母親ユイがシンジの身代わりになることでシンジも現実世界に戻れてハッピーエンドということだけは分かる親切な展開。予想外の多幸感に胸がポカポカしたままエンディング。
思ったこと
確かにおもしろかったんですが、個人的には「鬼滅の刃無限列車編」の方が泣けたしおもしろかったんですよね。
ところが、エヴァ好きな人の感想を見ると「冒頭から涙が止まらなかった」と言う人もいたり...。
ここで思ったのが、そうか、この人達は「新劇場版Q」をちゃんとリアルタイムで見た上で本作をずっと待ちわびてきたんだろうな~という点。
私はQを見終えて数日で映画館に駆け込んだので、エヴァと向き合う時間が圧倒的に少ないというかなんというか。
空腹は最大のスパイスと言ったりしますが、私はお腹いっぱいのまま新劇場版を見ちゃった気がします。もっと溜めればよかったかなぁ...
ちなみに本作の冒頭にマリが歌っていた「この世は長い坂道だけど、長さじゃないよ人生は」というフレーズが頭を離れず。いい曲ですね。