ベトナム戦争の博物館に行ってきた
ベトナムはホーチミンですが、戦争証跡博物館に行ってきました。
戦争証跡博物館(せんそうしょうせきはくぶつかん、ベトナム語: Bảo tàng Chứng tích chiến tranh / 寶藏證蹟戰爭)とは、ベトナム・ホーチミン市の3区にある、ベトナム戦争の歴史を綴る博物館である。
アクセスとしても観光スポット『統一会堂』から歩いて行ける距離にあります。
入り口はこんな感じ。
入り口にはいきなり戦闘ヘリや戦車が。見たことがなかったので大きさを知って、よりリアルに想像することができました。
券を買う時に日本語のパンフレットがもらえましたが、最初の見開きに以下のような情報が。抜粋です。
戦争証跡博物館は アメリカ傀儡政府犯罪展示館 との名称で設立。その後、 侵略戦争犯罪展示館 に名称を変更 1995年に 戦争証跡博物館 になりました。平和のための博物館国際ネットワークに所属しています
International Network of Museums for Peaceというらしいです。
その中の展示を見ながら思ったことを書いてみます。
写真や武器の現物を見ながら
中には以下のように写真があり、その写真に対してベトナム語と英語で解説があります。英語力が試されます。
ただ、エリアによっては日本語で書かれています。中国語でもフランス語でもなく、日本語です。
展示の中に写真家の石川文洋さんという方が特集されていたりと、設立に日本が大きく関わったのかもれません。
背景としては、冷戦の中でのベトナム共産化を危惧したアメリカと独立を求めるベトナムという戦いの構図で、正義と正義のぶつかりあいに対してどちらが正しいのか分かりません。
ただ、展示の中に 米軍の敗北の原因はベトナム民族の独立に対する強い気持ちを理解せず、軍事力でベトナム人を従わせようとしたからである とあるメッセージは重く受け止める必要があり、それは第二次世界大戦の間にベトナムに駐軍していた日本も他人事ではないと思います。
そして、沖縄生まれの石川さんのメッセージが載っていました。こちらも抜粋ですが、全文は是非当館で。
ベトナムの戦場で多くの民間人が命を失い国土が破壊されていく状況を私は(第二次世界大戦中の)沖縄戦と重ねながら撮影しました。
今でも存在する沖縄の基地が、ベトナム戦争での米軍を支えてきたことも沖縄人として心を痛めました。
枯葉剤、不発弾の被害など戦争の後遺症が深く残っていますが、産業や文化など各分野で発展している状況は素晴らしいと思っています。
終わりに
展示品を見ながら溢れる感情に飲まれそうになったり、施設の中にあるカフェの椅子に腰掛けながら20世紀にあった悲惨な歴史の事実に思いを馳せたり、そんな貴重な時間でした。
ホーチミンを訪れることがあれば、1時間程度時間を作って寄ることをオススメします。